現代の生命倫理には、少々歪んだものを感じます。
死を望む人間を受け入れる土壌がないわけです。
安楽死の問題が発展しないのも、殺しをタブー視する傾向が強すぎるためだと思います。
死にたいと人に相談しても、通り一遍の回答しか返ってこない、…ということが
容易に想像できるので、普通の考え方をする人間ははなから相談対象に選ばれない。
同類の人間なら理解してくれる、という事でネット上で集ったりして。
理解し合えるのはいいにしても、同じ人間しか集まらないコミュニティでは、
新しい見方が肯定される可能性はあまりない。ものの見方は偏った方向に進んでしまう、かもしれない。
社会の歪みの構造、って感じがするわけです。


おわり。