法律というものがあって、罰則を設けることで、人の悪事を戒めているわけですが、
裏を返すと、いかなる悪事もその罰則を受け入れさえすれば、
その罪は法的には清算されてしまう、と。
そういう事実を、今回の事件は表しているような気がします。
謝罪、改心などしなくても、犯罪者は解放されるわけです。今回は死んじゃうけど
減刑の餌に誘惑されて、あっさり自分の過ちを認めてしまう人というのは、
なんかこう、自分が自分であるための大切なものを投げ出しているような気がして、
それは人としてあまりにもしょぼいのではないかと、私は思います。
何か他に重要なものがあって、そのための戦略的な懺悔なら、それはありかなとは思いますが。
子供ならともかく、ろくに考えもせず行動して「俺が悪かった。反省している」等と
簡単に考えを曲げるような人間が、一番嫌です。