時間は本当に流れているのか、一方向に進むだけなのか。という疑問で。
私が認識できる、今生きているらしい世界は、およそ一つの時間軸に沿って
脈々と同じ世界が続いているわけです。
これは時間が少しずつ異なる世界が無数に存在している、という状態でもあって、
過去現在未来は、一種の平行世界なんだろうと、思うわけです。


あるいは、時間が(前に)流れるというのは、人にはそう感じられる、それだけのことなのかもしれないと。
ある瞬間での人の記憶は、今現在が最も色濃く、一刻前はそれより薄く、
過去に遡るほど希薄になり、しかし今より後は全く存在しない、という状態です。
そして次々の瞬間へと時を重ね、人の記憶は最も新しいものへと代謝していく。
連続写真を見比べれば事象の変移が見取れるように、ひとはその記憶を推進力に
ただその瞬間毎に活動しているような気がしているだけで、
事実は、時の流れなどないのではないか、と。
…というあたりまで考えたところで、
なんかちょっと理屈としておかしいような気がしてきたんですが。
論点を明確にするための問いとしては、
1.過去に向かって生きることは不可能なのか、またその理由は。
2.なぜ、未来は現在に影響を及ぼさないか、
 それとも、及ぼしているのか、及ぼしているとすれば未来の記憶が無いのはなぜか、
 未来が人にとって不確定なのはなぜか。
とか。考えてると、けっこうヒマ潰しになるわけです。