人の悪い印象は鋭く残り、人の良い印象はじわじわ残る。…ような気がした。
どうにも救い様の無い程虫の好かない人。
基本的に意地が悪いけど、まあ気のいい所も見せる人。
概ね付き合い易い人柄だけども、たまには引っ掛かる所もある人。
全くもって宜しい性格で、およそ意地の悪い態度を取る事が想像できない人。
自分がかつて関わりを持った人々を、大体この4つに分類できる感じです。
彼らの中には、相手によって振る舞いを変えるような人間もいたようです。
私が彼に持っている印象が、全体の評価と一致しない事もあるかもしれないです。
私がどうにも救いようの無いという印象を持っている人間でも、始終行く先々で悪のオーラを
放っていたかと言うと、そうでも無いようで、人並みに笑顔を見せる事もあったようです。
本心からかどうかは判りませんけど。
かなり優れた人格を持っていると私が思った人間でも、人の見えない所で何を考えているかは、
まあ、判りません。常に人前ではしっかりしているなら、それでも特に問題はないのですが。


こういうことを考えていると、人を悪く評価するのを躊躇ってしまったりします。
私が相手に不快感を持っているのは別に良いとしても、それは公正な視点から敢えて非難するに足りうる程度の
特殊さを彼が保持していると言えることなのだろうか、正確に言おうとしたらえらい難解な日本語に。
あまり深く考え込まずに、悪いと思った事についてただ文句をいう、そういう姿勢もまたアリと思います。
でもきっと、それは正確ではないのです。
しかし、正確でなければならないものでもないので、
まあ、
一筋縄ではいかないものです。


私は結構間違いを恐れる方の人間だと思います。
誤りは(実践するかどうかは別の話として)正すべき、概ねそういう考え方です。
しかし、正誤を判断する基準は結局のところ私が持っているので、悩むわけです。