多分誰でも、多重人格というのを持っているのではないかなと。
親に対しては子供として、子に対しては親として、大人として、
友達に対しては同格の友人として、目上の人間には目下の人間として、
その時々で役割があって、それなりの使い分けをしている筈だと思う。
理性でその役割を演じる事もできるだろうけど、別の人格に任せた方がらくちんだろう。
それに、演じているのか、なりきっているのかの境界はあいまいなものだと思う。
多重人格が病的な場合というのは、理性が多数の人格を制御できなくなってしまったとか、
端から異常に見えるほど複数の人格が乖離してしまったとかの状態なんだろうと思う。


一重人格も、多重人格も、基本的には同じものを指していると思う。
結局は一つの身体から派生する人格だから、多少の異常さも孕んだ総合的な一つの人格として考えるか、
異なる振る舞いは別の人格として分けて考えるか、
の違いだろうと。
多重人格という概念があるから、その概念に当てはめてものを考える事もできる。
多重人格という概念を用いると、実在する人間を理解しやすく説明しやすいとか、そういうことはある。


たしか、1,2週間前。
「太陽が地球の周りを回っている」
「地球が太陽の周りを回っている」
どちらが正しいかと小学生に訊ねたところ、前者を回答したのが4割いたというニュースがあった。
出題者の意図としては、後者を正解としたいらしいのだけれど、
この2つはどちらも、同じ事を言っているわけです。
地球が宇宙の中心とは言わないのと同様、太陽が宇宙の中心であるわけでもないのだから、
どちらかが誤りと言うことはできないはずで。
太陽系レベルで見ればそりゃまあ太陽の位置を基準にした考え方だから
太陽を中心として地球が回っている、という回答はまあ常識的なものですけれども。
私たちは地球に住んでいるわけだし、お日さまが東から昇って西に沈むのを毎日見ているわけだから、
「太陽が地球の周りを回っている」とした小学生の考え方を否定するのはおかしいんじゃなかろうかと、
思ったりします。


大人は主に建物の中で生活しているので、自然に疎くなっているのかもしれないです。


あれ、昼夜から読み取れるのは地球の自転の方か…