「地球中心の考え方」を0地点とした、「太陽が地球の周りを回っている説」の相対位置と、
「太陽中心の考え方」を0地点とした、「地球が太陽の周りを回っている説」の相対位置は、
物理概念空間において、同座標を指しているものと思われます。
そういう空間的なイメージが、私の中にあるのですが。
前者と後者は、両者を包含する概念空間の2つの切り口(面)のような存在で、
矛盾の無いシステムを、各々2つの視点から投影した姿だろうと思うわけです。


ただ、改めて考えてみると、やはり小学生は「太陽が地球の周りを回っている」と
答えるべきなのかもしれないと思った。
論理には仮定が必要で、何かを述べるには何らかの前提がなければならなくて、
決め打ちで何らかの定義を置かなければならないわけで。
特にテストでは、問題文を不必要に長くするのは適切ではないから、何らかの
暗黙の了解というのは、どうしても必要になってくる。
教育の体系としては、太陽系基準で行っているのだから、
「他の考え方もできるよ」という話は雑談的にはアリとしても、本格的に教えるとなれば
生徒の負担が重くなってしまい、全体の学習効率が落ちてしまう懸念もある。
1+1=
の問題で、勝手に2進法と解釈して10を書いたら×が付くのはやはり仕方のないことで、
まあ、学校の試験はそういうもので、小学校教育のサポート範囲という括りを置かざるを得ないのかもしれない。と思った。