PCで文章を書く時。
かな漢字変換システムを使えば、漢字を特に知らなくても、幾らでも難しい漢字を使う事ができる。
だから、デジタル文書で難しい漢字を使った文を書けることは、偉い事でも誇らしい事でもない。
なので、ある種の反発からか、ページに載せる文章などは、極力ひらがなを多用したものを使うように心掛けていた、
頃があった。数年前。
またその頃は、日本語的に難解な表現もやはり避けていた。
こんなに難しい言葉を知っているんだよと自分の知識を自慢したい、という心理を
見透かされる事に、格好悪さを感じていた。
必要以上に難しい言葉を使わず、誰にでも読めること。
平易な言葉が効果的に使用され、それで表現しきれない部分ではより深みのある日本語を用いる、
そんなものを美しいと感じ、そんな文章を書けるようになれると良いなあと思っていた。
今でもその価値観は変わらない、けれど、
最近はちょっと、つまらない格好付け気味の文を書くことが多くなってきている気がする。
良くないと思う。