相手の気持ちになって考える

とは、きっと誰もが一度は聞いたことがある言葉だと思う。
人の嫌がる事をしないように、といった文脈で使われることが多いのではと思うのだけれど、
この言葉の力は、そんなレベルのものじゃないのかもしれない。


この考え方は、たぶん全ての人間関係の例に適用できる。
親であれば、子の気持ちになって考える。
子であれば、親の気持ちになって考える。
話す側であれば、聞く側の気持ちになって考える。
教えられる側であれば、教える側の気持ちになって考える。


おそらく普通の人は、特に意識しない限り、自己中心的な考え方しかしない。
1つの視点しか持たなければ、思考が偏るのは避けられない。
相手の視点に立つということは、180度逆の視点を持つということで、
新たな視点のサンプルとしては、理想的なものかもしれない。
自分の脳内シミュレーションであることを差し引いても、大きな価値のある実験だと思う。
人間関係で悩んだ時などは、特に。


私はというと、全く普段からそんな事を考えていない。
(というか、ごく最近になってそういう考え方を再認識して、取り入れようと思い始めた)
これを日常的にできる人とできない人とでは、人間性に相当の差が出てくるんじゃないかなと思う。