矛盾III

『楚の商人は、両者を突き合わせてその能力を検証するという事を思い付かなかった。』
というストーリーがあったとして、そんなどあほうは実際いないのではないでしょうかと思う人も
いるかもしれない。いないかもしれない?
でもそれは、問題がこれほどシンプルだからこそ大抵の人が気づくだけであって、
もう少し複雑なら、洞察力の高い人しか気づかないかもしれないし、
もっと複雑になれば、詳細に分析しない限り誰にも判らなくなってしまう、
つまり、程度の問題だろうと。


だから、なんだ。つまり。
検証されなければ、最強の矛・最強の盾はそのままでいられるわけで、問題が十分複雑なら
そのようなものが実際に君臨してしまうこともあるんだろうなと思うわけですよ。