弱者をまもろう

弱者を守るという姿勢は、突き詰めて考えると、公平性には反する考えなのではないか、と思う。
それはやはり、一種のえこひいきではあるのだろうと。


と思う反面。
弱者は弱者であるがゆえに、普通の人が持てる程度の権利も奪われがちであったりするから、
意図的に利益を配分することで、全体的にはより公平な形に近づけようとしているのだ、
という解釈もできる。


…やっぱり、起点は後者にあるんだろう。
弱者が不当に虐げられているのを見て、バランス感覚が働き、守ろうという考えに至ったのだと。
ただ、そのアイデアがいつの間にか一人歩きして、何でもかんでも「弱者を守ればよい、強者は非難すればよい」
と思っている人がいるような気がする。
それはちょっとおかしいんじゃないかと、私は思う。


高級官僚が不当と言うに値する権益を所有しているのに対して、
そういうものを剥奪すれば、全て丸く収まるのだと当然のごとく言う人がいるけれども、
それを「当然」あるいは正義だと考えるのは傲慢ではないか、と思ったりする。


もう少し考えをまとめてからにしよう。