今の学校教育の問題点について思ったこと

画一化され過ぎていることが問題なんじゃないかと思った。


暗記偏重型の天才が、悪いわけではないのですが。
そういう子供しか生産しようとしない態度。枠からはみ出る子供のサポートがされないどころか、
積極的に枠にはめ込む事を良しとしているために、当然そういう生徒ばかりが育ってしまうのだと。
(従順で素直な性質をもった子供は、まあ100%そう育つでしょう。その子供の他の素質には無関係に)
こういった事が長年執り行われると、生物の種としての生命力のようなものが、弱くなるわけです。
すなわち、
ある一局面においては優勢になるけれど、他の局面では全く劣勢になってしまう、という。
全員が全員同じ性質であるために、環境の変化に対応できる個体が全く無くなってしまうのです。


一応、子供の自発的な多様性によって、現状の教育制度でも一応多様な人間は生まれはします。が、
やはり、個性の強いものはごく少数となってしまうわけです。
極めて単純な上昇志向しか教えず、競争論理の一本槍で全ての子供の能力向上の原動力とする思想は、
社会の教育システムとしては、かなり体力が不足しているものなのではないかという気がします。
若年のニートや自殺者、社会不適合者が多くいる?背景の一つなのではないかと思います。


競争論理を利用するのは悪くないと思います。
でも、それとは別の論理で学習に取り組める子供ももっといるべきなんです。
勝つことが唯一の価値観では、負けたときに人として完全につぶれてしまうのです。


9年の義務教育+3年で、標準的な生徒が到達できている学力が、
現状、実際のところ非常に「高がしれている」程度のレベル
(本気で意欲を持っている人間に一年もあれば追い抜かれてしまう程度)だと私は思うので、
そんな程度で終わってしまうなら、そんな無理矢理やらせてもあんま意味無いやん、と。


昔から言われていることではあるんですが、しかしどうしてこうも学校教育というのは変わらないのか。