何となく2

「馬鹿は幸せだ」というのには、一面の真理があると思う。
薬を使うと、幸せになれたりするらしい。それもそれで、本当の幸せだと私は思う。
倫理的に真っ当な方法で幸せを感じる方法も、いくらでもある。


我に却って、今一度自分の内面に問いかけてみる。
自分は本当に、幸せになりたいだろうか。
今まで本当に、幸せになりたがっていただろうか。
もしそうでないとすれば、まず第一に何を願うのか。
自殺した人間の無意識が心底本当に欲していたのは、何だったであろうか。
死ぬ事ではなかったはず、と、私は思うのだ。
人並みの幸せなんてのも、所詮はごまかしに過ぎないのではないか。