ミサイル

何だか、結局よくわからないですね。


最近ぼんやり思うのは、北朝鮮が普通にミサイル実験したいと思ったら、
まあこっちに飛ばすしか無いよなあ、ということで。
中国やロシア方面に撃てないのは、友好国がどうとか以前に100%他国の領土内に飛び込んでしまうからで。
かといって韓国の頭超えていくのも、かなりまずいわけで。
そう考えてみると、北朝鮮は飛距離を考慮してわざわざ国の無い所に撃ち込んでるのも
事実なんだなあ、とか。


「ミサイル撃つな」っていう理屈は当然なのだけれど、あの国の主義はそういう主義なんだし、
許しちゃいかんけどでも言い分も解らないでもないかもとか、なんかそんな気がしていて。


「ミサイル」という表現も微妙で、今撃ってるやつには当然弾頭が積まれていないということで、
だからもし陸地に落ちてきたとしても、物体が落下してきた以上の被害はないらしくて。
それでもまあ十分大問題なのだけれど、すぐ戦争状態に突入なんてことにはならないわけで。
だから言葉のニュアンスとしてはむしろ「飛翔体」の方が近いのかも知れない。


ミサイルだの核だのはやっぱり実際に兵器として使用するわけにはいかなくて、外交上の圧力として
使われるもので、圧力として機能させるためには能力をデモンストレーションする過程が不可欠で、
つまり北朝鮮流の外交術ではミサイル実験はどうしても必要、と思えば、考え方は理解できる。
考え方が理解できるというのは、彼らが私からみて発狂している訳ではないという根拠であって、
あくまでミサイル実験は外交上の手段として位置づけられているのであれば、武装に頼らなくても互いに折り合いを
付けられる点はどこかにあるんじゃないかなあとか、少しは希望を持てる感じでもある。