赤ちゃんポスト

親って必要なんかなあ?と思う。
物心も付かない頃養育施設に預けられて、大人になってから親を捜す話とかあるけれど、
単なる好奇心以上に、直接会って顔を合わせる必要が本当にあるんだろうか、今更になって。
まあ、私自身はそういう境遇にはないのだけれども。


親にとって子の存在は大きいかもしれないが、子にとっての親の存在は果たして?
育てて貰った恩は返そう。肉体も衰える歳だから助けもしよう。長い付き合いだから愛着もあろう。
それらは、長い付き合いがあってこその人間関係で、血が繋がってるとかそうでないとか、そんなことは関係ない気がする。


だから思う。育ての親が本当に血縁関係のある親である必要があるだろうか。
2対1、若しくは1対1の専属の扶養関係が、そんなに理想的なものだろうか。
熟練したプロの保育士によって、整備された施設内で育てられるのは幸せなことではないだろうか。


私は思う。たまたままともな親に当たった子供はいい。ハズレの子供の運命は、権利は。
給食費を払わないとか失笑レベルの大人が、それなりにザラに存在するのだ。
仮に真面目であっても、ほとんどの親は初心者であり、熟達した養育術などを心得ているわけもない。


もし、その部分を効率化することで、子供がよりのびのびと育つことができるのであれば、と。