2007-11-21 溺れる1 安全な地位にいる人間には、溺れる者がなぜ浮きもしない藁にすがるのかは理解できないのだろう。 「溺れる者は藁をもつかむ」と聞くと、その人間がいかにも愚かしく滑稽に映ってしまうのだけれど、 いざ水に落ちることがあれば、その姿はまさに自分そのものなのではないか、と思った。 他人事だから笑っていられるけれど、自分だってそうなんじゃないの、という。