悪意とか

悪意に悪意で対抗すれば、世の悪意の総量は2倍になる。


昔より苛々することが多くなったのは、睡眠時間が足りてないのか、カルシウムが不足しているのか。


のび太ジャイアンにいじめられ、仕返しをしたいとドラえもんに泣きつく、
それをキリがないと言って断り、むしろ逆に親切にしてみてはどうかとアドバイスする。
これがただの冗談ではなく、実際に意味のある行動なのだと気が付いたのは、随分歳を取ってからだった。


やられてもやり返さない、あまり怒らない、そういった人間はどこか軽視されがちだが、
それがいかに貴く有難いキャラクターであるかを、世の人はもっと認識すべきだと思った。


少し昔の日本人の美徳は、そういうセンスのものだったかな。
古いものを浅い理解で切り捨ててしまってはいけないな。