お金を稼ぐのは大変だなあ

マチュアクラスの動画作家を、動画作成だけで食わせることはできないものかと考える。


例えば、月に20万の収入があれば、贅沢でも貧乏でもない生活ができるとする。
その作家のファンが、ひと月100なら出してもいいとする。20万にするには、2000人の支援者を
作り出せば良いことになる。…なかなか厳しい数字だ。


では例えば、1動画の視聴権を50で売るとする。例えば週一本のペースで作品を作るとすれば、
視聴者は月に200払う事になる。これならファンは1000人でよい。
実際のところ、「うp主」はもっと速いペースで作品を仕上げる。それなら支援者はもっと少なくて良いかと
言えば、そうでもない。月に500も1000も取られるのならそこまで付き合えないという人も増える。
質を上げればある程度はついてくるかもしれないけれど、支援者にも生活がある。


やはり、数千人程度の固定ファンは要る。データ配信のコストやファンの入れ替わりも考えると、
ある程度のマージンがないと収入が安定しない。
けれども逆に言うと、その壁を越えてしまえば後は収入が増える一方だということでもある。
しかし、作家はそれほど裕福な生活を必要とするだろうか。確かに裕福であるに越したことはないけれども、
ファン数が10倍になって、月収が200万になることに強い喜びを感じるだろうか。いやそうでもないと
私は思うので、仮にそうではないことにする。何が言いたいかというと、人気作家がある程度
不人気作家の稼ぎをフォローすれば、少し支援者の少ない作家も救済することができるということ。


ところで、そういうやりくりをしつつ運営しているのが、普通の企業的なプロダクションなのだろう。
しかし、消費者はそういう企業に一定の不満を感じている。作家に与えられるべき報酬を
不当にピンハネしていないか、作家の人気を笠に着て、消費者からいいように金を巻き上げてはいないか、
そもそも本当にそれらの企業に存在価値はあるのか、といった疑惑を常に持っている。
だから、そういう中間業者を可能な限り排除したモデルはないのか、という事を考えるのである。


と、いうところまで考えたのだけれど、続くだろうか。