政治家=悪のイメージがある人は、マスメディアの影響を受けすぎなのではないかと思う。


タチの悪い政治家は少数以上存在すると思うけど、「政治家」ってのは当然ながらただの役職で、
それ自体に善や悪の属性が付いている訳ではない。
現実の政治家が全体的に悪ばっかりだと思っている人がいるようだけれど、そういう抽象的な概念で
まとめてしまうのがそもそも良くない。当然それぞれ個人によって発想や行動が異なるのであって、
この人は好き、この人は嫌いと、ひとりひとりを判断してその存在を捉えていくべきであって。
さらに、この人は好きだがこの意見は良くない、嫌いだがこの点は支持できる、とひとつの主張毎に
頭を切り換えて評価できるようになって、やっと本来の普通の市民レベル、選挙権を行使するにあたいうる
市民性を持つ人間と言えるのではないかと思う。
でもってもう少しレベルの高い人は、その政治家がその主張をしなければならない理由、別の本心、
その主張が社会に与える影響、誰が損をして誰が得をする、そういった事にまで思いを馳せる事ができる。


失業者を保護する政策等は善だとしても、それは失業者側にとっての善であって、大企業の負担に
なるものかも知れない。その結果導かれる未来はここ十年ほどで失われた本来の生産性を取り戻す
ものかも知れないし、大企業の体力を奪いさらなる雇用の喪失を招き、日本の停滞を深刻化させる
ものであるかもしれない。
一方的な善い政策なんてのはまず存在しなくて、官僚の天下りにしたって有能な人材を
国家の中枢に集中させて、必要に応じて経済界のトップに環流させる方法は
状況によっては有益であるかもしれないのだから(いや多分そう都合良くはいってないと思うけどね)
ただそれだけで悪だとは限らない。


一応言っておくと、私はあまり政治の事はわかってない。正直。
ただ、政治家は悪だという前提で物を考えるみたいな短絡的な考え方にならないように注意している
つもりではあって、↑でゆうところの普通の市民レベルであって欲しいな的なあまり偉そうな事を
言わないように注意したい。くそ、弱っちいな。