好きなブログがあるの話

主に旬なトピックの政治・経済に対する考察を行っているとあるブログを最近見つけて、
好んで読んでいる。内容がやや学問寄りで、私にはついて行けない部分が多々
あるのだけれど、私から見る限り非常に中立的な内容で、独自の視点があり、
豊富な歴史の知識と絡めて問題を分析していたり、素人には分からない問題の関連性に
ついて言及していたり、分からないなりに面白い。
私自身が政治経済の問題を考える上で極めて良質なソースなのではないかと思っている。


そのブログ自身は、拍手ボタンのカウントやコメント数(というかほぼ無い)から
考えて、多分読者はかなり少ないのだろうと思う。


政治経済の話題について、ネットから価値のある情報を引き出すのは難しい。
少なくとも玉に相当する情報が存在はしていると思うのだけれど、大半は石だろう。
石というか、要はコピーであって、影響力の大きい人・組織の代弁者でしか
無かったりする。
メジャーな意見を探したい場合はそれで問題ないのだけれど、ちょっと深く考えたい時、
多様な相反する意見を読みたい時は、これは非常に強すぎるノイズとして存在している。


政治家のブログとかも色々問題があって、あれはあれで、中々当人の率直な意見、
本音が出てこない場合がある。特に、信憑性の高そうな文脈においてこっそりごまかしを
混ぜられたりするともの凄く困る。政党に属している議員は党の批判はできないし、
党の批判に繋がりそうな文脈はそもそも避けるだろうし、だから、党と個人において
食い違う、ブログとしてもっとも求められる、今党が抱えている問題に対するその議員の
自然な評価なんかは全く情報が出てこなかったりする。
とにかく何だかんだで、肩書き付き個人情報付きのブログでは価値の高い情報が
露出しにくいのだと思っている。


政治の話題は偏りやすくて、個人の主張が右でも左でも真ん中でも別にいいけど、
からしか情報を得ないで右を強く支持するとか、その逆とか、いやまあ別に
そういう人が存在する事自体は問題ないのだけれど、意見の情報価値としてはそれは
参考にならないわけですよ。いやならないわけじゃないんだけど、
…うーんたとえば、右の人が右の思想を広めたいと思うのなら、それは左や中の人に
受け入れられるように伝えなければならないわけで、そうすると必然的に
左の思考構造を理解する作業を行うわけで、そこで左と右が、つまりより多くの
人間達の間で折り合える折衷案(単なる妥協よりも高位の)ものが生まれるわけで、
そういうアイデアを私が見ると、ああなるほどこれは上手い解決案だと、
秀吉もびっくりのナイスアイデアだねと、そういうような内容になっているわけで。


…つまりだね。
複数の立場を理解し、配慮している人の意見の方が、面白いのだけれど、そういうものは
案外目につくところはおいてないのだよねと。
特に純粋な思想を良しとする組織はそういう意見は排除しようとするし。それって
独善的なだけだと思うのだけれど。別に独善的でもいいけど、いや良くないけど、
メジャーにはなれないし。メジャーになれないって事はこの社会で実権を取れないって事だし。
実権取る気ないんだったら何を目的に活動してるのかなみたいな。ていうか賢そうに
見えないって言うか。


いや別に具体的な何かに対して悪口を書こうと思ってるわけじゃないんですが… orz
また酷いエントリになってしまった気がするけどせっかくこんなに書いたんだし投稿しとこう…。