生きていれば良い事がある

と、言われる事があるけれど、その言い分は正しくないのだなと思った。


その言葉は、まるでただ生きているだけで自動的に良い事が起こるかのように聞こえる。
良い事はある。しかし、良い事を導く為の行動が良い結果を生むというのがその本質である。
何もせずに天から自分めがけて幸運が降ってくる等という事は稀であるし、
そのようにして得た良い事は、結局本人にとっても大して有り難みのある事でなく、
「良い事」とは言っても、生きている事の喜びという程の事にはならない。


努力が大事なのは、本人の努力によって得た結果こそ真の喜びに繋がるもので
あるからかも知れない、と思った。


良い結果のための行動を起こしていないのであれば、つまらない人生も当然の結果だろう。


良い結果を反芻し、悪い結果からは目を反らし、時に現実を直視する。正しく前に進むために。
その程度でいいのではないかと思うのだが、絶望を抱えている人間にそう言っても
説得力に欠けるらしい。