この前、なんか偉いロシア人のアニメ家が作った作品が賞貰ったとかNHKで放送してたのを観ました。
(えらい崩れた日本語やなぁ)
ちょっと凄かったです。
ガラス板に油絵で描いていくという手法で、30分程度の作品の製作に5年掛けたとか。
出来栄えはそれはもう凄まじいもので、殊に水面の表現に至っては実写を超える程の存在感がありました。
多分、今アニメやCGが漠然と目指している究極の表現の、かなり近いところに届いて
いたんじゃないかなぁと思ったりしましたよ自分はいやもうそれはそれは。


放映後の解説では、一枚の絵を作るのに大体三枚の層を描くという話でした。
一枚目が主要なオブジェクト、二枚目が背景。
そして三枚目が光量制御の層みたいなもので、つまり光の必要に応じて黒を
濃く薄く入れていくわけです。水面が綺麗だったのはこの辺りの成果なんでしょうね。
なんかちょっと、CGっぽいですね。


静止画像が二次元の表現だとすると、アニメは時間の要素が入ってくると考えると、
三次元的な表現とも言えますか。言えませんか。どっちですか。
曖昧な基準ですが、人が別の感覚で捉えられるものを一つの次元として考えると
つまり、時間の要素が入って一次元、光の要素が入って一次元(0.5ぐらいか)、とか
カウントしていくと、表現の奥行きの深さみたいなものを数値化できそうですな。