広辞苑で「定義」を調べました。
概念の内容を限定すること。
すなわち、ある概念の内包を構成する本質的属性を明らかにし
他の概念から区別すること。
(以下略)
とすると、前項で私が使った「定義」という言葉はその本来の意味からすると、
適切ではないのかもしれません。
「論を進めるための前提として必要になる概念の規定、意味の固定」というような
意味で「定義」を使っていたので、「仮定」・「前提」の方がいいのかもしれない。
「仮定」はその影響範囲から束縛を受ける。


何を言いたいのかというと。
「仮定」は仮のものであり、論理が破綻した時は取り除かれることもある。
「仮定」は未知の結論を導くために、ある程度自由な、または実験的な要素を
加えられる場合もある。
でも、基本的に論理は完成されることを望まれて組み立てていくものだから、
完成した論理に組み込まれるための仮定は、論理を阻害する程の欠陥があってはならない。
なので、
仮定は自由に決められそうなものだけれど、実際のところ
明らかに壊れているものや、論理全体のシステムに符合しないものは採用できないわけです。