私は、自殺はあまりよくないよと、思っています。思ってますけど。
世間一般の良識ある大人の方々ほど、それに対して批判的ではないです。
なんかこう、最近は生死の問題がよく取り上げられますが、
死は悪いものだと、あまりにも強調されすぎですね。
なんかこう、兎にも角にも生きてさえいればそれで良し! みたいな。
体中にライフライン接続して無理矢理生き延びさせるとか、
なんもしないでただずっとゴロゴロしてるだけでも、死ぬよりはマシ、と
真顔で主張してくる人が多数いるわけです。もう、アホちゃうか、と。
世の人は、殺すのも死ぬのもいけないことだと、よく言うわけです。
何故いけないのか? 訊ねますと、まあなんか色々理由つけてくるんですが、
じゃあその問題クリアすればやってもいいのか訊くと、それでもダメって。なんでやねん。
「なんかもうよく分かんないけど、とにかく命は大切なの!」
要するに、こんなんです。
恐らく世の人の認識は、命を守るのは何らかの条件から派生する論理的なルールというよりは、
願望なんだと思います。概ね、自分は死なないでほしいし、自分の仲間も死なないでほしい。
それだけでは我儘になるから、ついでに誰も死なない方がいいといえばいい。
願望に理由を訊ねているので、結局収拾がつかないことになっているのかもしれません。
じゃあという訳で、法に根拠を求めてみますと。
そのものズバリで刑法に殺しはダメと書いてあるわけですが、もう少し根幹的なトコで、
基本的人権の尊重」という原則があります。
人の権利は侵されてはならない(と決めた)、だから人の命はなるべく守られなければならない。
この理屈は解りやすいし、漠然と思い抱いていた理由のイメージを
きれいに枠付けできるものではないでしょうか。
じゃあ、自殺は。