2つの画像を比較して、その画像に描かれたもののうち
動いたものを検出するという処理を考えます。
大雑把な回答としては。
画像に含まれる全要素にアクセスし、状態の異なる要素があればそれが、
「動いたもの」であるという判断ができます。
2つの画像から得られる情報のうち、「動いたもの」は重要度の高い情報です。
重要な情報は上層に通知し、その他の重要でない情報は上からの通知請求がなければ、無視する。
人が動くものに反応するのは、そういう仕組みだと思うわけです。
意識のレベルに上らない層で、大量の情報処理が行われているのだろうと。


人の光学認識は、他の動物に比べると結構、優れているほうだと思います。
また、人ほどでなくとも、脊椎動物の眼は結構良いものが多いような気がします。
感覚器官だけが優秀でも、必要な情報が抽出できなければ、
器官の資質は活かされない。
その象徴が、たとえば動いたものに実時間で高度な対応ができるということで。
脳という情報処理器官を持つ動物の、他の動物と異なる特質なのだろうと。
嗅覚が優れている犬は、人とは違う景色で世界が視えている、と聞いたことと。
50メートル先にいる人の背丈が、私の手の小指のツメ程しかないのを思って、
そんなことを考えたりしました。