ちょっと哲学ぽい考え方を覚えると、最初に至る結論の一つが
「我思う故に我有り」
です。
これを悟ったときは、思わず膝をポンと叩いてしまう程度の感動があって、
私は真理を掴んだようだぞと、思ってしまったりするのですが。
しばらくすると、そこがやっと出発点であったのだということがわかるわけです。
一つの結論を得たが故に、さらに広い世界が見えてしまうのであれば、
あるいは人は、真に納得のいく答えを見つけることは不可能なのかもしれないと。
どの段階まで判った所で退くか、ということなのかも知れません。
永遠に求め続ける人間、即ち、欲の深い人間、は幸せにはなれません。


ところで。
『求めつづける人』をやや否定的なニュアンスを込め(たつもり)て、書いたのですが、
これはアレ、一般的にそういう求道的な人については肯定的な意味で語られる事が多いと思うので、
(まあ私もそう思うので)
悪い印象で中和し、自分の考え方のバランスを取ろうという、そういう意識が働いた感じです。


別の言い方をすれば、あまのじゃくということなんだろうと。