自衛隊
軍事的な防衛について、私の希望の優先順位としては
- 私個人の身の安全
- 私の知人の身の安全
- 自衛隊員の身の安全
- 世界人類が平和でありますように
というところで。
4はぶっちゃけた話、この中ではかなりどうでもいい。確実に余力があるときにだけ考えれば良いと思う。
3もね、日本の兵役は義務ではないから。
一定の身の安全と、死傷時の補償に気を配る必要はあるだろうけど、ある程度は自己責任の世界だと思ってる。
1と2は、実際には1が優先でも、同じ物かな。国内住民の安全てことで。
ただ、3と4の開きはとても大きい。4の人々はほぼ完全に赤の他人だけど、
3の人々とはやはり自分との関連性が深い。色々な方向から考えると。
3が死ぬのをやむを得ないとするのは、日本人が死ぬのをやむを得ないと認めることだから、
ひいては自分が命の犠牲を払うことを受け入れることにつながる。
その点においても、やはり3は第一次の防衛ラインであるわけだね。
それでもって、1〜3を守るために、4のための行動をとらなければならないことがある。
あくまで最終目的は日本人を守ることで、そのための手段として世界平和への貢献が考えられる。
傷つける人間を無くしてしまえば、傷つけられる心配はなくなる。ということで。
このやり方が、難しい。
結局、アメリカが非常に強引な方法で自己の正義を押しつけたのだとしても、
結果的に紛争は集束の方向に向かう可能性が、意外に低くない。そう、何も行動しなかった場合に比べて。
日本は、アメリカに協力したということで、イラクに恨まれるかもしれない。
しかし、テロ組織自体は弱体化し、総合的な安全性は高まるかもしれない。
またアメリカの信頼を得ることで、アメリカは依然日本の盾として機能し続けるかもしれない。
(とりわけ、日本の近隣国家への盾としては、"アメリカ"というブランドはそれなりに名が通ると思う)
また、あくまで後方支援しか行わないという姿勢を続けることで、テロ組織の直接的な報復対象からは、ズレる。
結果的には、どうなるのだろう。
私の直接的な感情としては「自衛隊をイラクから撤退させる」という民主・共産・社民党の主張は
とても歓迎できる。やってもらいたい、という気持ちはやはりある。
でも、それで日本・世界が護られるのか、という疑問は、残る。わからない。
(だから、考え無しにそういう事をやってくれる党がいても、困る。)
自衛隊の扱いは、多くの人間の生死に非常に強く関わっている。
他の国内の諸問題なんて、後からどうにでもなるし、とか思う。