水道と電気

電車を見て、「あんな重いもんを毎日大量に動かしてんだよなあ。」と思った。
電車一両動かすのに力士が何人必要だろうか、とか。


街にある大量の電飾・電灯を眺めて、あれのコードをずるずる辿って行くと、全部が全部
発電所につながってるんだよなあと。何十キロ何百キロのコードが。


水なんかもっと物理的な体積があるもんだから、現実感がある。
金属のパイプが浄水場からずっとつながってるわけだ。今水道から出てくる水は、何日か前には
すっと遠くにいたもんなんだと。当たり前だけど。
そんなパイプがバカみたいに国中に敷き詰められてるわけですよ。


なんかもう、冗談みたいだよなあと。なんか騙されてる気がする。
スイッチを入れたら冷たい風が出てくるとか、映像が転送されて表示されるとか。
魔法ですよ。魔法。


田舎の暮らしは美しいと思うけど、今更それに戻ろうという気持ちはちょっとない。
ただ、今の暮らし、ここまで大袈裟に便利でなくてもいいんだけどね、という気はする。