戦争

アニメ版「はだしのゲン」が、Gyaoでやってました。
たくさん人が死んでいました。


皇国の守護者は結局小説版を読み始めてしまって、7巻を読み終えたところなのですが、
兵士はたくさん死にますね。
主人公の新城氏はきっちり生き抜いていますが。


8月中、どこかの番組で回天の特集をやっていました。
狭い魚雷の中に詰められて「敵艦に特攻するのじゃ!」等と言われたら、
私だったら下手すりゃ発狂するんじゃないかと思ったりしますが、
一人の命でたくさんの敵兵の命と取引できるのならばお得と言えるでしょうか。
完全に機能するのであれば、コストパフォーマンスの高いシステムではあるような気がします。


基本的には、戦わずに済むのであれば戦わない方がいいと思います。確信は持てませんが。
確信は持てませんが、素直にはそう考える人は多いと思います。
戦わなければならないとすれば、被害はなるべく少ない方がいいわけです。
いや、戦わないよりも戦った方が被害が少ないときがまさに、戦うべき時なのかもしれません。
とすれば、戦いを続けるよりも、戦いを止める方が被害が少ない時が、戦いを止めるべき時と言えるでしょうか。
それが敗北であるならば、戦いを止めても被害は出ますし、それまでの投資は一応全て無駄になります。
残念でした、という事かな。


私が何かはっきりしない、うすぼんやりと疑問を抱えていたような気がしていたのですが、
つまり、人の命の重さだ、と。
この重さ、命の価値が、なかなか自分の中で定まらないのですね。
人の命がとても重くて、だれもが平等であるならば、「特攻って命の有効活用じゃん!いい作戦じゃん!」
…いやまあセリフが軽すぎるのですが、まあそういう理屈になるような気がするわけです。
まあそのアレ、大人の事情で命は重いことになっているとか、その方がイロイロ丸く収まるとかで
まあイロイロな事情がアレで私としても「命って大切だよね」と言っておいた方が平和に暮らせて
良いとか、あんま混ぜっ返されると不利益を被る結果になるのが本当の立場であったりもするのですが。


ただね、やはり自分の中で命の重さの裏付けができていないので、なにか質問に答えるとしても
その場限りの適当なポリシーになっていて、要するに「命って大切だよね」はウソというか、
完全にウソじゃないけどかなり適当に発せられてるセリフなのです。
それがやっぱりちょっと心苦しいというか。内心(ウソだけどな!)とか思いつつの状態なので。
うーん、気持ち悪いんだな。
まあ、しょうがないよね! 戦争するのも、人が死ぬのも。
どうせいつか死ぬんだし、食い方がどうだって消化されちゃえば同じってのと一緒だよね!
もう死んじゃった人を助けられないし、私一人で社会を動かすのも基本的に無理だよね!


ああなんかもう。