著作権はどうあるべきなんだろね

http://www.asahi.com/international/update/0512/JJT200705120006.html?ref=rss
このニュースを、各メディアが「中国はまだまだだねえ」的なノリでこぞって取り上げている感じなのですが。
著作権で保護されるべきキャラクター・作品が無断で流用される事が文化的に程度の低いこと、であるとするならば、
日本だって他国ん事いえんだろー、と、ニコニコ動画を観てて思います。


いやあ。面白いなあ。ニコニコ動画
昔や最近放映されたテレビ番組やら、それらをコラージュ的な素材として新しいものに仕立て上げたものやら。
一つの動画ができて、リアルタイムのコメントが付いて、それらに触発されたような作品が発生して、
色々なものが影響を受けたり与えたりしながら、山のように動画が日々生み出されています。
こういったドロドロした環境が、斬新なアイデアの源泉となり、ひいてはメディアアート(的ななにか)の生産力の
基礎体力に繋がっていくのではないかなあと思ったりします。


著作権に強力な縛りを入れてしまうと、こんな環境は成立しなくなってしまうんですよね。


著作権とは、著作者の権利も守るためのものだと思いますが、なぜ守るかと言えば、
著作者を保護し、自由な活動を奨励することで、文化の発展を促進しようというのが、一つの理由だと思います。


実験農場的に、ニコニコ動画のような環境を許容するのがアリだという認識が著作者側にもしあるとすれば、
その限りなくグレーに近いわけでもない黒の部分に見て見ぬフリをするという姿勢も一つの方法ですが、
著作権のあり方を根本から考え直すというのも、一つの方法なんではないかな、と、思います。