定額給付金は必要に応じて辞退するべき

とか、主張っぽいコメントをサブジェクトに持ってきたりして。


迷走を重ねたあげく、およそ正気とは言い難い政策にまとまりつつあり、現内閣が普通の意味で
心配になって来ましたが。
ただ考え方によっちゃ、辞退アリというのは意外に面白い攻め方なのかもしれないと思ったのです。
この政策を受け容れるかどうかを、ひとりひとりの国民が真面目に考えてみてはどうでしょうか。


まず、この政策が景気対策としても全く意味が無く、単なる税金の無駄遣いだと考える国民は、
これを辞退するべきです。
本人の希望通り、当人分の金額だけは無駄遣いを免れます。またこれは為政者に対する不信任の
意味を持つものでもあります。貰えるものは貰っておくと言うテレビの人がよくいますが、
その発想がまさに税金無駄遣いの原因を生んでいるのであって、ハコ物行政や予算使い切りの
土木工事なんかを批判するその口でよく言いますわね、等と思わないでもないです。


この政策が景気対策として(まあそれなりには)有効だと思う国民は、もちろん素直に受け取るべきですが、
もしその考え方で、政府の意思を汲み取って少し社会に意味のあるようにしたい気持ちが
あるのなら、給付金は呼び水程度に、それ以上の金額の消費を行うのがよいと思います。
血税を投じて行われる政策ですから「タダで貰えてラッキー」みたいな安易な考えではなく、
どういう意図で渡されるお金なのか、国民としてどのように消費しなければならないのかを
意識する必要があるでしょう。でなきゃ政治を批判する資格なんてないと。
まあ血税の血は自分たちの血なんですけどね。


首が回らないほど生活が苦しい人は、単に生活費に回してしまって構わないでしょう。
政府的には低所得者支援の意味もあるらしいので。いやもうワケわかんないけど


あと他に思うのは、実際に給付金やるのだとして、やりっ放しってのは酷いですよね。
やっぱりこういうのはちゃんと結果報告するべきだよなあと。できれば最初に経済効果XX円みたいな
目標額を立てておいて、ちゃんと終了時に結果を報告すると。目標を達成できなかった
主な原因はXXです。すいませんでした。とか。あるいは中間報告もやったりして、国民に協力を促すとか。
言わば公金の注入なのだから、実際に何に使ったのかを消費者に報告させるぐらい
真面目にやったっていいんじゃねと思います。


それでまあ、結論的には正直なところ「今からでも遅くはないから止めましょうよ!首相!」と
私は思います。
いや、よくあると思うわけです。最初はいいアイデアだと思ったけど、突き詰めてみると
結構いまいちだなってことは。
で、もう沢山の人が絡んでるし、プロジェクト進んじゃってるし、今止めたら損失しか
残らないしっていう状態はあるんですけど、それでももう無理が見えているのであれば
「やっぱり止めます!」と言えるかどうかが、まあ何だ、人の器のサイズみたいなものが
垣間見えるところかもしれないなと思うわけです。小さな損で事態を収拾するか、
名誉が傷つくのを恐れて関係者を道連れにして泥沼に飛び込むか、みたいな。


首相ってのは、それなりに指導者や統率者であって欲しいなと思います。
こうするべきとかこうあるべきとかの理想(正しいかどうかは不明)を持っていて、それを国民に求める。
支持率の上下に関係なく、選挙の勝敗に関係なく、正しい(本人はそう思っている)事を行おうとする。
まあ、それで人が付いてくるとは限らないけれど、それは仕方のない事で。まあ「仕方がない」で
片付けられないのが職業政治家の弱みなのかもしれませんが。
麻生さんはどうも、意外にそういう格好良いところが無いんだなあと最近感じていたりするわけです。