強い人弱い人

他人から強そうに見えても、本当はそこまで強くない、そういう人はいる。


他人から弱そうに見えても、案外そうでもないという人もいる。
他人から弱そうに見えて、さらにその予想を遙かに上まる程に脆弱な人もいる。


RPGでそうであるように、自分の弱さを知っているなら、堅い鎧を身に纏うなり、
防御魔法を張っておくなりすれば良く、強そうに見えるというのは要はそういう事で
あったりもする。
欠点は大抵の人にあるもので、それを克服するには自分を変えるしかないという発想に
縛られがちだけれど、その他の方法でカバーする方法も多くあり、しかし多くの場合
それに気が付かなかったり、そういう知恵が引き出しに入っていなかったりする。
欠点を持っているから見える世界というものもあり、ただ高みに上れば全てが解決
するかというと、そうとは限らない。強者は弱者の気持ちを理解できない。


極めて強い人間となった場合、他人のほぼ全てが弱者となる。その時、弱者の気持ちが
理解できないという事は、他者と孤立することである。その強さが、結局何にも生かせない
という事が起こりうる、のだとすれば、何のために強くなったのかという話にもなる。