ミスミソウ全3巻を300円で読む方法

なんだこのタイトル。釣り乙


電子貸本Renta! というサービスがあります。これはWeb上で漫画の電子レンタルを行うものなのですが、
基本的に1年レンタルなら300円(3チケット)、48時間レンタルなら100円(1チケット)で借りる事ができます。
ちょっと見、漫画と言っても極めてマイナーなタイトルばかりで興味を惹かれなかったりするのですが、
もう少し詳細に見ていくと、いくつか力のあるタイトルが含まれている事に気付いたりします。


私は漫画を結構買うわけですが、太田出版の漫画などは全体数が少ない割によく購入しています。
で、この太田出版は比較的積極的にこのサービスに漫画を供給しているようで、私が現物で購入した
漫画のいくつかが、このサービスでも配信されていました。
また、手塚治虫の全タイトルが配信されている点も大きいです。子供の頃チラ見したけど全体の
ストーリーは把握していない、そんなタイトルがいくつかあるので、これを機にその辺を押さえて
おこうかなと思っていたりします。
あとカイジ。現在順繰りに配信開始されていますが、漫画喫茶で途中まで読んだままになってるので、
これも読んでおこうと。
あとゾンビ屋れい子と女帝も気になってたから…。鬼太郎も通しで読んだ事無いんだよな…。


このサービス、課金体系をシンプルにしたためにちょっと興味深い事態が起こっています。
まず、単行本の本来の価格に関わらず、レンタル料が一律100円となっています。
つまり、単行本が500円でも1000円でもレンタル料が一緒なので、元が高いものは
ちょっと幸福感があります。


また、このサービスの提供元が電子書店パピレスなのですが、その本店の方で315円で
売られている本がレンタル対象にもなっている事があります。300円で1年レンタルするぐらいなら
315円で購入しちゃった方がいいんじゃないかって事になるわけですが、この電子本の
扱いが難しく、バックアップに複雑な手順が必要だったり、動作条件がWindowsのみ(形式にもよる)
とか制限があったりするわけです。
一方Renta!はFlashが動作するPCの他一部の携帯、iPhone等からも利用でき、より多くの環境で使えるわけです。
ではって事でiPod Touchから閲覧してみたのですが、ちょっとやはり解像度的に厳しいものがあり、
快適に読むならPCでって事になったりします。
それでまた悩ましい事にRenta!のビューアーは普通程度には使いやすいのですが、必ず見開き横長で
ページを表示しなければならず、縦型のモニタで1ページだけ表示という事ができません。
一方購入型のKeyringPDF形式は1ページをフルスクリーンで表示という事が可能になる(はず)わけです。
だから、タブレットPC等で読む場合、購入型のが使いやすいと。
さらには購入型レンタル型のどちらかでしか配信されないタイトルもあり、どちらが便利とも
言い難い状況で、双方の住み分けは妙にうまくできてるなあと思ったりします。


電子書店パピレスって、インターネット黎明期ぐらいの頃からその名前を聞いていたような気がします。
概ね無名っぽいタイトルばかりが並んでいて、あまり気にもとめていなかった訳ですが、
ずっとこつこつタイトルを増やしてきて、やっと今ぐらいのサービスになったんだなあと思うと、
(正直どうせすぐ消えんじゃねーのと思ってた)ああなんか頑張ってるんだなあと思ったりしました。