署名TV
このサービスで適切な署名活動は、マイナーで支持者の集まりづらいものか、
企業相手のものだろうと思う。全国的に少人数の要望はネットというメディアが
十分に活かせるケースだろうし、企業が相手であれば、とにかく具体的で現実的な数字を
提示する事ができるから、それを材料に企業の判断を促す事ができる。
政治政策関連の署名は、ぶっちゃけ、かなり徒労っぽいものが多い気がする。
署名というのは、基本的には「陳情」の姿勢のものであり、それ自体に執行力はない。
署名数がどんなに多くても、法的な効力が何か有るわけではないだろう。
だから、お願いを聞いてくれるような相手でなければ、署名活動も結局実効力を持たないだろう。
故に、そういう種類の相手に対し署名という攻撃を仕掛けるのは、私見としては戦略的に
優れた作戦とは思えない。
ただそれは、集まった署名をどう活用するかにも依る。
例えば署名を敵にただぶん投げるのではなく、その数を餌にメディアを釣り上げるなどし、
雪だるま式に勢力を伸ばす事は可能かもしれない。予め計画に協力的な政治家や党と
協調する形で話を進めておき、世論と同期して行動を起こせれば、それなりの打撃が
期待できるかもしれない。
取りあえず、署名だけでどうにかなるものではない場合が多いのは確かだろう。
署名と同時に募金を行い、基金としてその後の同様の活動の資金に充てるようなやり方は
ないのだろうか、等と思った。
なぜそんな事を思ったのかというと、やはり、ネット署名という形式は、手足を動かして
活動する物に比べ、重さに欠けるのでは、という印象があるためで。
これは私個人の感覚だけれど、私が感じるのだから多分他にも同様の事を思う人がいるだろう。
家の中でぽちぽちやってるだけで、10も20も署名を書けるのだから、書く方も楽だし、
集める方に至ってはただ待ってるだけである。そういう署名のリストを受け取ったところで、
要望を受ける側が果たしてそのリストに人々の思いを見出す事ができるだろうか、という問題がある。
ひとりが署名する際、1万円ぐらい払うとしたら、それなりの強い思いを持って
その署名活動に参加しているのだと思えるだろう。集めた金に使い道があるかどうかがまた
問題だけれど、いっそ運営がそれをプールして、なんかその他の役に立つ感じのことに
回していくような形もありかもしれない。
まあ何やるんでも実際やるのは大変だけどね。ブログで好き勝手に口出してるのはお気楽な
ご身分ですなあと自分でも思ったりする。