ちょっとトイレに行くことがあったんですが。
ドアを開けて、べつに輝かしくもない第一歩を踏み出したところ、素足になんか
ぬるり。
とした感触があったりして、ちょっと嫌な予感がしたりしました。
が、事の真相は、なめくじさんだったりしたわけです。
容赦無く体重のっけてますから、こりゃ致命傷かなと思ったりしたのですが、
案外彼はたふな野郎で、危機が去ったのを確認するとあっさり角出しやりだし、
のろのろ動きはじめたわけです。
しかしトイレとはいえ、ココは人間様の住処ですし、お外よりは乾燥した環境です。
柄眼類が何を食すかは知らねど、あまり彼らに快適な環境とも思えません。
ですから、床から無理やり引っぺがしてお外にぶん投げそっと放してやったわけです。
そんなことがあって、思うのですが。
彼に例えば考える力があったとして、まあ別に感謝もしないだろうし、なんか変な人間に
苛められて命からがら逃げだしたわたし大変恐かったあるねぐらいの印象しか持たないだろうし。
私は比較的なめくじが嫌いでないので助けた(つもりになった)だけで、百足やごきぶりの類
だったらそんなコトしないというかむしろや(殺)っちゃうかも。
というわけで、これもいきもののサガ人間のエゴか…と、思ったりするわけです。
別に、この手の優しさみたいなものを非難する気は全く無いんですが、
「(何か・誰か)のためにやっている」なんてコトを憚りもせず口にする人には
ちょっと皮肉の一つも言ってやりたくなったりします。
(ちょっと言い方きついかな。黒うつろが出てきてしまった。)