役不足」と「確信犯」、なんですが。
実は私は、これのいわゆる誤用法を誤用としてしまうことに、ちょっと抵抗あったりします。
確信犯の辞書的な意味は「道徳的・宗教的または政治的確信に基づいて行われる犯罪」
だそうです。
これはつまり、当事者は「犯罪」であることを理解しているということ、
つまり、法的には悪となることを分かってやっている、
という意味に読み取れるんですが、そうじゃないんでしょうかね?
ていうか、「犯罪」だと思ってない場合ってのは単にその人が法律知らないだけじゃんって感じなんですが
それから、「××的確信」という概念は、「信条」「思想」等の概念に近いと思います。
意味を拡張すると、「人の干渉に拘らず自分のやり方を通す」と、まあ、
これぐらいの含みを持たせても許容範囲じゃないかなと思うわけです。
この2つの意味をブレンドしますと、概ね誤用の方の「確信犯」に近づいてくるんじゃないかなと。
ですから、派生的な意味としての「悪いと分かってやっている」を誤りとするのは、
なんかなあ、という気がするのです。
少なくとも「確信犯的」という言葉を使った場合は、誤りの領域はもう抜けているんじゃないかなという気がします。


んー。
元々肯定的な意味としての言葉が、否定的な意味で使われてしまっている、
その辺が問題なのかもしれないけども。


とはいえ正直、自分の言語感覚では
「あなたは確信犯ですね!」
という発現から、肯定的なニュアンスを読み取ることはできないなぁ。
誰かいるの? 褒め言葉にとれるひと。


発言、だね。