ドラゴンクエスト8が発売されています。
CMの映像などを見て、このシリーズもかなり様変わりしてきたなあと感じております。
ニュースを聞くと、既に300万本売れたとか。さすがだなあ。
なんて事を考えていて、ロト三部作はなぜ名作と言われているのだろうとか思って。
昔のRPGの世界観はシンプルだったなあ等と思って、今時のRPGは…なんて考えに至ったわけです。
ファミコンの頃のRPGは、大体中世欧風、日本風、未来風とかのポリシーが統一されていて、
…というか、中世欧風の世界に日本風のものが出てくるのはおかしいだろ、という
基本的な発想で、世界を統一していたわけです。
そのうち、作り手の発想がこなれてきて、柔軟に何でも取り入れようという感じに、
色んなジャンルをつまみ食いして世界を作るようなやり方が出てきたわけです。
騎士と魔法と侍とマシンガンが同時に登場、面白いじゃん、という風に。
その発想自体は良いと思います。
異端の物が混ざり合ってて、ゲームとしては楽しめそうな気がします。
ただ、そういう世界の融合化を良しとして、誰もがそういうアイデアを採用してしまった為、
最近の一般向けのRPG(特に大作)が、どれも同じような世界観になっていてしまっていて、
結局、新鮮さに欠ける、個性のないものになっているように感じます。
まあ企業的には、売れる程度に楽しいゲームなら問題無いのかもしれませんが、
ゲームのやりこみにしても、作り手がやりこみ要素として用意した内容を
なぞるようにやり込むだけで、何というか、
ゲームに没頭して遊べる感じが無くなっている感じがします。
(まあその、最近RPGをほとんどやっていない人が言ってるのであまり当てにならない意見ですが)
というわけで、いったん原点に戻って、シンプルなポリシーのゲームシステム・デザインで、
今風に一般向けのRPGを作ってみると、どうなるのかな、見てみたいなとか、思ったわけです。


ロト三部作が名作と呼ばれる為の要素の一つ。
ひょっとすると最大の要素なのかもしれないと思ったのが、
3作目を1作目の前の時代に設定した事ではと。 至高のアイデアと思います。
1・2作で散々勿体ぶって語ってきた伝説が、3作目の主人公であり、かつ、
その事実が終盤になって明かされるあたりがとても上手いと思います。
1・2作では「ロト」はとても偉い人だと思って遊んでいたわけで、
3作目では「どこにでもいるごく普通の世界を救うひと」のつもりで遊んでいたら、
実はロトでした、という展開はとても自然で、おお、と思うわけです。