正直、8億はやりすぎだろう、と思っていて。
そもそも、発明や発見の価値は金銭に換えられるものではないと思う。いろんな意味で。
その価値をうまく運用して実際に金儲けのシステムに作り上げるのは、もうビジネスの世界の話で、
ビジネスの手順を無くして、大金を手に入れるという事は有り得ないのですよ。
職業研究者というのは、企業から経済的に保護(隔離)された存在で、つまり社員という事で、
会社に属して1000億のプロジェクトを成功させたとしても、何億ものボーナスが出るなんて事は、まあ普通ないわけです。
日本の研究者は冷遇されていると言っている人がいますが、研究者は特に金儲けの為に
研究やってるわけではないだろうと。成果を上げた人間にどれだけの報酬をやるかは、
単に企業家の思想の違いでしょう。
適切な報酬額を間違えて一番ダメージを受けるのは企業家本人なんだから、
外野からあれこれ口出しするのは筋違いだよなと思います。
中村氏が本当に金が欲しかったのならば、本来なら会社を立ち上げるか、独自に支援者を
募集して研究のための資金を集める手順が必要だったわけで、
それがちょっと厳しいなら、少なくとも研究成果を会社に預ける段階で、報酬条件を
交渉しておく必要はあっただろうと思う瘡繧驍迯・ス〓・ス謔阨・ス〓・ス・スAやっぱりスマートとは言えないし、
各方面に禍根が残りそうな感じもするし。
繰り返すけれど、偉大な発明そのものを金銭的な価値で評価することはできないと思うのですよ。


でも会社からの発明の対価が、最初は2万円だったのか…
日亜化学工業のひとも何を考えているのやら。


考え事をしている時に思う。
自分よりもっと賢いやつが同じ事を考えれば、より明確な回答が得られるのでは、と。
「やつ」は私の事を、『ずいぶん初歩的なことで悩んでいるんだな』と思うのだろうと。
人間は多分、人間的な思考においては自分らを世界で最も賢い存在だと思っているんだろうと思う。
人より賢い地球外生命体や人工知能が、人よりもっと深い思考世界で悩む姿を空想してみる人は、
あまりいないんじゃないか。
機械に人並みの知能を持たせる事が、科学者の一つの夢ではないかと思う。
人並みに理解でき、発想でき、言語を解し、悩み、判断する。
その夢は一応少しずつ、一歩一歩実現に向かっているように思われる。
でも、その夢が成就した次の瞬間、機械は人間を超えるのである。
機械と人間は、遠からず敵対する。多分人間の方が過敏に動くだろう。
機械が正当防衛的に、人類を滅ぼしてしまう姿を想像してみたりする。