善良なひと

自分が善良であると主張する人間は、少なくとも。
仮に他人に傷つけられたとしても、復讐するべきではないと私は思う。
身内を殺されたとしても、いかなる事情があっても、殺し返してはいけないと思う。
加害者が真人間になって社会に復帰する事を、期待するべきだと思う。


理不尽な悪意を受けたからといって、容易に人を傷つけるべからずの戒めを解いてしまうのなら、
そんな人は別に善良でもなんでもない。単に今までは打算で善人のように振舞ってきただけだろう。


別に、打算で善人のように振舞うことがいけないとは私は思わない。私もそういう意味では
全く善人ではないし、並の人間にできることではないと思う。
ただ、そういう善人でない人は、悪人と自分を全く別種の人間のように語る資格は無いし、
そういう立派でない方の人間である事をきちんと自覚して欲しい、そんな風に思うだけだけなのです。