賭博の運営機関て悪の組織ですよね!

ギャンブル依存症についての特集を、テレビで見たのでした。


精神的な依存症に掛かる人間というのは、いかにも人間的というか、精神力が弱い人だなという印象を受けます。
なんというか、私も妙に共感するものがあって、決して他人事ではないなと。
アルコールも薬物も煙草も、依存症の要は精神的なところにあるのだと思います。


ただ、彼らを見ていてどうしても憐れに思うのは、
彼らの人生が、ただひたすら組織に金を吸い上げられるだけのものになってしまっていることです。
救われないのは、彼らが自ら進んで、賭博の胴元に彼らの稼ぎを貢いでいるということです。
恐喝のように、いやいや払っているわけではない。だから、金を巻き上げられる事に何の抵抗も感じていないのです。
身の回りに彼らを守ろうとする人間がいても、その人間の目を盗んで金を渡してしまい、得るものはなにもなく。


合法的な賭博は、胴元が儲かるようになっているわけです。
たまたま賭博に勝つ人間がいても、胴元は関係なく、常に儲かり続けるわけです。
つまり均して考えれば、一般客は必ず損をするようになっている。
一般客はもっと、この点について不当性を感じるべきだと思います。
ギャンブルを止めろとは言いませんが、こんな不当なルールに喜んで付き合うのはいかがなものかと思うわけです。
その問題をクリアに認識しないので、末端の依存症患者はますます不幸になっていくのです。
(ゼロサムルールのギャンブルなら、客の収支が確実にマイナスになる状態にはならないのです)