むらかみさん

村上氏の記者会見を見て、彼の印象がかなり変わりました。
正直なところ私は、村上氏はもっとマシな方だと思っていたのですが、
何というか、非常に危険な人物との印象を持ちました。
理屈ではなく、なんかこう、感覚的に薄気味悪いのです。


根拠無し、単なる想像ですが。
村上ファンドは、ライブドアを利用したんだと。
ライブドアをたきつけて、自らはリスクを冒さずに所有株の価値が上がるように仕向けた。
後はライブドアが転けようが、フジテレビが喰われようが知ったことではなく、
まあうっかりライブドアの買収が成功しようものなら、影の功労者であるかのように
にこやかに近づいて、ライブドアの信頼を得る気でいたんではと。


一転して、インサイダー取引の容疑を認める方向に路線を変えたのは多分、
逮捕は免れない状況と判断し、しかしインサイダー取引という犯罪であればその他一般の
犯罪に比べれば社会的信用が損なわれる事も少ないと踏んで、そして被害の最も少なく、
今後の活動に繋がる行動はどのようなものかという判断から、あのような会見の形に
なったのではと、そんな感じがします。
司法制裁に対する戦略が、ライブドアの容疑者達と比較するとほぼ対極を為していると思います。


属性的に悪の人間なのではないと思います。
あの会見の発言も、嘘で塗り固めたという印象ではありません。
ただ、会見を見た人がどのような印象を持つかを計算した上で、
多少本音も織り交ぜながら、しかしその振舞いは確実に操作されたものであったと思います。
人間的な感情の機微というものが感じられず、背筋に寒さすら感じます。


言い過ぎかも知れませんが、正直自分はある種の恐怖のようなものを感じたので。
彼の発言内容は、私の基準的に正しいと思う事が多いですけど。