夕張

夕張と言えば財政破綻の街、ですが。
古くは優良な炭鉱資源を産出し、高度成長時代を支えたとの事ですが、
炭坑の閉山に伴い、観光産業へとシフトを試みるも、失敗。
莫大な負債を抱える事となり、住民は大きく負担を強いられる結果となった。
…のような感じで、何となく受け止めていました。


論理として、住民に責任の一端があるのは確かだとしても、
学校一本化だの救急病院廃止だの老人ホーム閉鎖だの、そりゃさすがに無茶じゃねえの?みたいな。
そりゃ議員選んだのは市民だけど、一般の住民が市の財政まで心配しなきゃならないって主張は
ちょっと現実離れしてるよなあと、そりゃ住民の責任じゃないよ〜。
と、人並みにただ何となく感じていたわけでした。


そんな夕張のニュースを見ていた時に、ゲストコメンテーターがちらっと気になる事を言ったのです。
以前炭坑で火災があった事。炭坑を守るために、炭坑に水を流し込む決定が為された事。
しかし、炭鉱内に生存者が残されている可能性もあったため、家族は泣いて止めた、とか。
私はそのような話は全く知らなかったわけです。炭坑で事故があったよと聞いた程度でしょうか。


詳細がWikipediaにまとめられていました。
北炭夕張新炭鉱ガス突出事故 - Wikipedia
悲惨です。
1980年代という比較的新しい時代に、こんなことがあったとは。


夕張の老人が言っていた「高度成長時代を支えてきたのに」という言葉の思いが、少し分かったような気がしました。