景気とか?

景気がどうとかの話を聞いていて、思うのだけれど。


給料が上がっても、物価が上がれば生活の質は変わらないわけです。
給料が変わらなくても、物価が下がれば生活は楽になるわけです。
だから言ってしまえば、景気が良くなれば生活が楽になるというのは幻想だと私は思っているわけです。
(自分1人だけ給料が増えるなら、生活は楽になるとは思いますが)


景気が悪化することが社会にどれだけ致命的な打撃を与えるのか、どうも私にはよく分かりません。
景気が悪化すると、モノが流通しづらくなります。そうすると工場には在庫の山、それを欲している人の手には
届かないという状況が発生して、生産したモノが活きなくなります。
それはそれでまずいはまずいのですが、じゃあもうそれで打つ手無しで餓死者がばんばん出るのかと言えば、
そんなこた無いだろと思うわけで。
既存の会社やシステムの運営に支障を来たすことはありますが、不況には不況の時代に向いた会社やシステムが
勢力を伸ばして行くだけなのではないかと思います。


何というか、東証株価指数が上がった好景気だワーイ的論理に、違和感を感じるんですね。
その影響で自分らの生活が劇的に好転するとは思えない。むしろ、前みたいに調子よく上がって
何の前触れもなくぴゅーっと下がるとか上がるとか、変なアクションを起こされる方が困る。
別に無理して上がんなくていいよ株価なんか、と思ったりするわけです。


日本がバブル景気で潤っていた頃、バカみたいな贅沢ができた時代があったとすれば、
それは必要以上に日本にモノが流れ込んでいた時代で、その物資は日本に来なければ、世界の別の誰かが
取得していたであろう財産であったわけです。それって、いいことなんですか?とか。
そういう生活に戻れなくても、別にいいですよね。
今のままで十分、と言う人は多いと思うし、今だって本当は贅沢すぎる部分はあるんだろうと。


このあたりは建前と本音の話も入り組んでいて(本格的に日本が没落して海外からの生活物資の入手が困難になるのは辛い)、
きれい事ばかりで済まない部分もあるんですが、
少なくとも「好景気だワーイ」がなんか違う気がするって感じは、常にあるわけです。


好景気が一体誰を幸せにするのか、みたいな。