無料サービス

例えばWeb上には、検索エンジンを初め数々の無料サービスが存在します。
多くの無料サービスは、運営費用を広告収入によって賄っています。
広告を掲載してもらう業者は、広告費用を商品の売り上げから捻出します。
つまり、消費者が商品を購入するときの価格にその分は上乗せされるということです。


何が言いたいのかというと、そういう意味で本当の「無料」サービスは
存在しないということです。経費がかかる以上は。
そして厳密には、お金を払わないで住むからといって、必ずしも経済的に我々が得をしているとは
限らないということ。得をした気分にはなれるのですが、全体的には金を払わずに済んでいるわけではないのです。
言わば0円携帯のようなものなのですが、世の中にはそれを本当に無料のサービスだと思い込んでいる人がいる。(つか私も思ってる)
その認識は決して正しくはないのです。


サービスの種類によっては、無料で提供する方が不平等なのではないかと思われるものもあります。
ネットを利用しない人間にとっては、ネット上のサービスは全く不要なもので、
ある商品を購入する場合に、ネットを利用する人間と同じ対価を払わされるのは、(ケチなことを言えば)おかしい。
まあ、それを言い始めたらキリがないわけでもありますが。


無料のサービスは有り難いです。対価を取らないサービスを非常に高く賞賛する人もいます。(私もそんな感じです)
しかし、そこまで評価する前に一度は、運営料の出所がどこにあるかを考えてみる必要はあるのではないかと思うのです。