五輪閉幕

テロが無くて良かったね、という話。


五輪周りのニュースで気になった事と言えば、「口パク」ってのはそんなに非難される事なのかね、ということで。
件の少女の事を指して「かわいそう」だという人がいるけれども、そうなのかね。かわいそうかね。
片や国の代表にふさわしい容姿と認められ、片や国の代表にふさわしい歌声と認められ、それは双方それぞれが
誇るべき名誉だと考えてはいけないのかね。表に出る事だけが偉い事じゃないと思うけどね。


http://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-080823X830.html?C=S

【北京23日時事】これ以上、傷つけないで−。北京五輪開会式の「口パク」騒動で、革命歌曲を歌いながら式に出席できなかった北京市の小学1年、楊沛宜さん(7)が落ち込んでいると、楊さんが通う学校の教師が自身のブログで訴えた。

 ブログによると、楊さんは今月18日夜のテレビ番組で、「口パク」をした同市の小学3年、林妙可さん(9)の姿を見た。興奮して見ていたが、最後まで自分の歌声との紹介がないまま番組は終了。がっかりした様子で言葉もなく眠りに就いた。

うーん、そうですか…。確かに「かわいそう」なのかなあ。
んーでもね。私は釈然としないなあ。五輪という大舞台で歌声を披露できる子供を、かわいそうと解釈するのは。
上の教師が諭すべきは、残念だったという事ではなく、その子の果たした仕事の素晴らしさではないのかね。


もちろん、問題の根本は別のところにあるという話なのでしょうが。過剰な演出指向や情報統制といった辺りの。
ただねえ。なんかねえ。上の記事にしても、本当に現実をできるだけ正しく報じようとしているのかね。
子供の悲しみというテーマをネタに、中国がいかに人の道に外れた行動を続けているかという事を
印象づける為の扇動記事の形になっていないですかね。
何だか中国を叩く為に、小さなほころびを見つけては難癖をつけて中国を馬鹿にしようというゲームが
流行っているようにも感じられて、ちょっと引っ掛かるんですね。
それで冒頭の疑問が起こるわけです。口パクはそんなにいかんのかと。


ところで、この前変わった夢をみたのですが。
新型の飛行機械が出てくるんです。秘密裏に開発されたようなもので、一般には知られてない感じの。
その形状はオタマジャクシとエイと絵本に出てくるよなクジラを足して3で割ったようなもので、
全長は50mぐらいあるんですかね。
頭から胴体にかけてが異様に太く、尾の部分が小さく平べったい感じになっていました。これが飛行船のように
内部に軽い気体を持ったりはせず、…原理はよく解りませんが揚力で飛ぼうとしているようなんですね。しかも低速で。
で、夢の舞台はその公開試運転の日で、何を考えているのか都心の上空で大々的に飛行デモを行おうとしているんですね。
で、私はその開発プロジェクトの何らかの関係者であったようです。が、下っ端らしく、肝心の試験の時に
何かお使いを頼まれてその勇姿を間近で見る事は出来ない状況となっていました。
さて、試験飛行が始まりました。私は現地から結構離れたどこかのビルの屋上で、それが飛び立つところを見ているわけです。
が、離陸早々機体がバランスを崩します。「おいおいおいおい」等と思いながら眺めていると、最初の危機は脱するものの、
機体補正の勢いで今度は周囲のビルに激突しそうになり、それも根性でかわすものの直後「え、やばいよアレ」と思った所で結局墜落しました。
で、これがですね。燃料どんだけ積んでたんだよってレベルの大爆発を起こすわけです。キノコ雲が上がったので、
思わず体を伏せたりしていました。意外に爆風はなかったようです。
まあそれで。えらいパニックになって。なんか色々逃げたりしているウチに目が覚めて。
ぼんやりした頭で思った事が「何だか面白い夢だったなあ」という事だったわけです。


大事故っていうのは、とてもワクワクするじゃないですか。


…という言い方はまずいですけど、死傷者や損害を被る人の存在を思考の外に置く限り、また当事者でない限り、
派手な事故で大パニックという状況は、非日常の冒険を求める心をくすぐられるような、ちょっとした爽快感が
まあ、あるわけです。


…えーと。
ここで終る予定ではなかったのですが、あまりに話がブラックに傾きすぎるのでちょっと躊躇しています。