ロンダリング

元々は「洗濯」の意味ですが、カタカナ語としては「ああアレね」という言葉です。
「すべての経済はバブルに通じる」では、くず債権を信用性の高い証券に昇華する手口を
「証券ロンダリング」と言っていたような気がするのですが、どこのページだったかわからなくなってしまいました。
ひょっとすると他で聞いた表現だったかも知れません。
辛坊氏は例の汚染米が末端企業では全くの普通米として扱われていた事を称して「お米ロンダリング」と
言っていたと思います。


流通や変換の過程で都合の悪い情報をそぎ落としていく手口の事ですが、この不正を正すための発想が
トレーサビリティということになるんだろうと思います。しかしトレーサブルにすることは手間を
増やす事でもあり、商品の価格への上乗せに繋がるため、積極的な取り組みは行われにくいわけです。
そのため、システム化は中々進みません。
DRMなんかもトレーサビリティのための技術かなと思いました。


考えてみれば、ロンダリング、またはそれに類似する現象は、身の回りに溢れているのではという気がします。
まあ当然ですかね。基本的には不要な情報は捨てていくものだし、都合の悪い情報はむしろ積極的に捨てたいはずです。
コンビニ弁当のおかずから、家畜の育成状況や屠殺場を想像するのは不可能です。
低価格の商品が、不当と呼ぶに近い低賃金の雇用による生産物であったとしても、消費者は知る由もありません。