世界は美しい

世の中はいい人間ばかりだ、と思っているとすれば、それはやはり世の中に対する理解が足りないと言えるだろう。
そして、世の中は悪い人間ばかりだという認識も、やはり世の中に対する理解が足りないと言えるだろう。
世界は美しい、と思っているとしても、世界は醜い、と思っているとしても、
それだけかと言われればそんなことはない。


「世界は美しい」と言葉を発する人の中には、醜いものも含めて、森羅万象の全ての営みを
美しいと感じる事ができる、という意味を込めている人もいる。
そういう場合、人身売買だろうが拷問だろうが戦争だろうが、その意中には込められていて、
それはちょっとまた別のレベルでの「美しい」で、そういう美醜とはまた違う話で。


汚い人間ばかりだと思っているという人というのは、つまりは世間知らずであったり単に子供であったりという
ことなのだと思う。
たまたま安全で裕福な環境に育ち、「全ての人と分かり合うことができる」等と信じ込んでいるパターンも
注意しなければならないと思う。分かり合うことに命を賭ける覚悟があるなら、支持はできるけども。


知らない事が沢山あるのだと、常に意識していなければと思う。