心理テストを信じない

私はあまり、心理テストの類は信じないというか、胡散臭いものだと考えているところがあります。
大体心理テストの結果を見ると、ものは言いようだなという感想を持つ事が多く、
内心と同じ結果であれば「その通りだな」と思い、違う結果であれば「深層心理ではそう思っているor
本当の姿はそうなんだよ」と返される、そういうカラクリでできているのだと思っています。
語り口としては、占い師のそれに似ていると思います。


では一方、「占い」に対してはどうかというと、基本的に私は完全否定の立場は取りません。
結果そのものは正直あまり信じませんが、ある程度科学的・経験的な技法で導かれるものや、
あるいは占い師の第六感のようなもので導かれるものに対して、耳を傾ける一定の価値は
あるのではないかと考えています。
とりわけ、「占い師」という職業については運命予測よりも人生相談としての価値があるのだろうと
考えていて、カウンセラーや宗教家にも近い仕事なのではないかと思います。良い結果は自助努力で
呼び込む事ができるものであって、未来をポジティブに捉える事、良い運勢を引き寄せる事、
その手伝いをするのが「占い師」というものなのだと今は思っています。


「血液型占い」は科学的でないと否定する人がよくいますが、それもどうなんだろと私は思っています。
性格分析なんかで体格が性格と関連する話とかあったと思うのですが、血液なんかも体中を流れていて
その成分がどこにどんな影響を与えているのか知れたもんじゃないのだから、間接的に性格に相関している
可能性だって、無いとは言えないというか、「科学的でない」とかいうクセに無根拠に否定する
っていうのはなんか非論理的じゃね?


就職試験とかで「性格分析テスト」とかありますが、あれもまあ、ある程度参考にはなるのでしょうが
基本的に全幅の信頼を置くようなものでは無いと思います。「当たっている事が多い」のは確かなのかも
しれませんが「外れている場合もある」ものだと私は思っています。
ああいうテストをやって「自分の性格はこうなんだな」と信じ込んでしまう人がいるんじゃないかと
思うのですが、そういうのは良くないんじゃないかと思います。他人を手早く分析するためにテストを
利用するのは妥当だと思いますが、自分の事を知りたい時にあまりテストの結果にとらわれるのは、
ものの順序とかがいろいろおかしいのではと。