想定の範囲外

東京電力も元々は被害者なんだよなあ、とか思う。


エラーへの対策が万全でなく、二次災害を引き起こしてしまっているとして
しばしば批判の対象になってしまっているのだけれど。
本当は降って湧いた災難なんだよなあと。
並みの大津波であれば、冷却システムが全滅するような事は無かったのではないだろうか。


まず批判される事は妥当だと思うんだけど、もう少し擁護もしてやれよとも思う。


想定外のレベルの災害に対して、予め「想定外の事態」を想定し、対策を講じておくべきで
あるとすれば、一体どのような姿勢で思考を進めて行けばよいのだろうか。
例えば、原子炉が津波で流出したりしたら、どうやって事態を収束させるのだろうとか
思ったのだ。現実的には、さすがにそこまでの事態は起こりそうにないとは思うけど。
しかし今回の津波の高さは10m以上といわれる。20m以上と観測された地点もあるようだ。
そんな津波は「あり得ない」と思うのだ。


大概の事柄であれば、想定外の事態には施設の放棄で対処するものだけれど、原発
単なる放棄では済まない。大体そもそも、原発で想定外の事態は起きてはならない。
にも関わらず想定外の事態を想定しなければならないとは、なんとも矛盾すぎる。