なぜ自分は「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」を読まないのか

…というサブジェクトの通り、私はこれを読んだ事がない。その理由を考えてみるというか、整理してみる。
別に大した理由ではないのだけれど。


まず率直に、一定の抵抗を感じている事は間違いない。


最大の理由は、話題になりすぎていて食指が動かない、というものだろう。偏屈じみた動機だ。
ただこれは自分自身、あまりいい判断基準ではないと思うし、重要な事だとは思っていない。
一般に評価されているものは、一般的には良いものだと思う。大衆的であることは、大衆文化としての良さがある。
良いものか悪いものかは、読んでみなければ分からない。味見もせずに対象を否定する意識があるとすれば、愚かな事だ。


次の理由は、表紙に美少女系の絵が使用されている事だろう。
別にそういうジャンルが嫌いなのではない。その手の漫画は買う。少女向けの漫画も買う。活字系も
内容に興味を引かれれば買うだろう。
なぜこの本に限って買わないのかと言えば、やはり「釣り」くささに嫌味を感じる為だろう。
この手の表紙は注目を浴びやすく、売り上げを伸ばすのに有効なのだろうが、どうも好きになれない。
これはいわゆる軟派というものであろう。この手の小手先の芸がそれなりに成功している現実を見掛けると、
内容・本質のみで勝負しようとしている作品群が可哀想になるのだ。
「釣り」という営業努力が悪いとは思わない。いやそうでもない?とにかく努力ではある。
ただ私は、硬派という美意識により好感を持っているので、せめて私などの人々は、
安易な釣りに頼らない作品群に評価を偏らせるべきなのではないか、等と思ってしまう。


…。
…どうやら、こんだけっぽい。
まあ無理に読む必要は無いと思うのだけれど、少しは気にしてもいたりする。
何というか、これだけ売れている作品を自分が読むとどう感じるのかとか、作品が評価されるポイントを
内容から抽出できるのではないかとか、若干変化球な方面からも気になっていたりはする。


中古を100円とかで買えるといいのだけど、そこまで値下がりするには当分待たなければならないだろうか。